ウコンを知る・楽しむ

  • ウコンとは
  • ウコンの効果
  • なぜ発酵なのか
  • 参考書籍
  • 関連情報
  • 体験者の改善事例
  • 研究会のご紹介
  • 発酵ウコン

ウコンとは

ウコンとは

ウコンは英語でターメリックと呼び、インドではスパイス等、中国では漢方薬の上薬として知られています。
日本では古来より沖縄の万病薬として生活に取り入れられてきたショウガ科の多年草植物です。

原産地 熱帯アジア
自生地 インド、中国南部、台湾、タイ、ジャワ島、カンボジア、インドネシア、ベトナム、沖縄、種子島、屋久島、奄美大島
形状 俗にウコンと呼ばれる根茎の部分は、ショウガに良く似た形状をしており、根茎から1.5mにもなる長い柄をもった楕円形の葉を持ち、花茎の先にきれいな花を咲かせます。
分類 国内では、秋ウコン、春ウコン、紫ウコンの3種に分類され、それぞれ違う種類のものとして分類される。正式にウコンと呼ばれるのは秋ウコンのことをいいます。
用途 薬用、カレーのスパイス、タクアンの染料、織物の染料、天然食用添加物など。

ウコンの種別

世界中には数十種類のウコンがあるとの情報がありますが、現在、日本でウコンの仲間とされているのは、
秋ウコン、春ウコン、紫ウコンの3種類です。
この3種ともショウガ科クルクマ属であることは確かなのですが、正式に「ウコン」といった場合には、
どのウコンを指すのでしょう。
ここで注目しなければならないのは、その学術名とクルクミンの含有量です。

秋ウコン
学術名:クルクマ・ロンガ・エル
根茎色:鮮やかなオレンジ色
クルクミンの含有量:~3.6%
春ウコン
学術名:クルクマ・アロマティカ・サリスブ
根茎色:薄い黄色
クルクミンの含有量:~0.3%
紫ウコン
学術名:クルクマ・ゼドアリア・ロスコ
根茎色:紫がかった白色
クルクミンの含有量:0%

まず、学名についてですが「日本薬事方」に収載されている「ウコン」については
「クルクミマ・ロンガ・エル」という学名になっていますから、
このウコンが秋ウコンであるのは間違いないところです。
また、古来より薬効があるとされるウコンの主成分がクルクミンであることや、
厚生労働省が進めている「がん克服新10ヵ年戦略プロジェクト」でも研究されているのはクルクミンの制癌効果です。
ですからクルクミンをほとんど含有しない春ウコンや紫ウコンでないことも確かでしょう。
つまり、ウコンとは秋ウコンのことなのです。

ウコンの生い立ち

ウコンは約5千年前の古代インドの医学書「アーユルヴェーダ」でも記載のある
熱帯アジアが原産の生姜科クルクマ属の多年草植物です。
古くからアジア一帯で生薬として重宝されてきましたが、
日本でも戦国時代には刀傷の止血剤等として重宝されていたようです。

熱帯アジアからいかなる経路で日本に伝来したかは不明な部分が多いのですが、
約500年前に琉球(現在の沖縄)に伝来しました。
江戸時代にはウコンについて詳しく表記された書物も出てきています。
江戸中期に記された「和歌三才図絵」によれば、元々はタイから輸入されていたものが、
途中で琉球から輸入されるようになったそうです。
沖縄の歴史によれば、当時栽培されていたウコンは砂糖と並ぶ専売品に指定されたそうですから、
かなりの貴重品だったようです。